Lazy Bear

Categories

Archive

Site search

Feeds

Meta

2017年まとめ

2017年の総括です。
生活拠点を変えた事で、通っている映画館が大分限られています。とは言え、なかなか厳選された作品を上映しているので、割と毎週困っていません。

良かった映画
gifted/ギフテッド
非常にハートフルで微笑ましい作品。特に祖母がちらほら見せる闇の深さが家族愛についてあれこれ考えさせられる良いテイストだった。

ダンケルク
当事者目線で描かれているため正確な戦況が分からない脚本が実に見事。ドイツ軍が一体何を考えているのか分からないため臨場感が凄い。

ライフ
今年のSF枠。宇宙空間と閉鎖空間、謎の生物と見事なラストと、実にスキのない構成。堅実な作品。

ハクソー・リッジ
主人公の序盤から終盤の豹変ぶりがとにかく凄かった。行動はヒロイックのはずなのに、どこか狂気じみた執念を感じる辺り、何となく監督のこだわりが感じられる部分。

LOGAN/ローガン
これまでのシリーズではとにかく強くて不死身のイメージが強かったウルヴァリンがここまで老いさらばえるとは。終始寂しさを感じさせる展開、チャールズやローガンの最後など本当にグッとくる。

光をくれた人
ひとえに答えの出ない幸福論と、対立や歪さが表面化していく展開。そこへの没入感が妙に高く、鑑賞中も常にどうこう考えさせられる作品だった。

追憶
後味が悪いとは言え非常に引き込まれる良い話だった。小栗旬の演技と存在感が特に際立っていた。

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
ドローンによる遠隔攻撃、標的はテロ組織、そしていざ攻撃するとなると手続き手続きという如何にもな近代戦。どこか滑稽ですらあるけれど、いざ爆撃のリミットが迫った時の緊張感とその結末の脱力感が凄まじい。

沈黙 −サイレンス−
原作力が強い作品ではあるけれど、棄教についての緊迫感がとにかく濃い。弾圧は拷問を当然伴い、そのシーンの迫真さは本当に息を飲む痛々しさ。ここでの妥協のしなさが作品を更に引き締めている。

良くなかった映画
スター・ウォーズ/最後のジェダイ
とにかく脚本が酷い。演出はさておき、わざとふざけているのかと勘ぐりたくなるような展開に唖然。次回作は本当にどうしようかこれ。

パーソナル・ショッパー
何をしたいのか、してるにしてもいずれも中途半端な印象。どういう作品として作りたかったのか、何をしたい作品なのか、何もかもが分からない作品。半端過ぎて説明も難しいという。

スプリット
掴みは良かったけれど、中盤以降特に何も起こらない悪い意味で意表を突かれた作品。落ちの大どんでん返しに期待したが、それが本当に悪い意味での大どんでん返しだったのには落胆しか覚えない。

ゴースト・イン・ザ・シェル
わざわざ有名な原作を使った割に、全く作品を理解をしていない内容。何のための原作なのか。SFとしてもさして面白くない展開だけに、悪目立ちしかしない作品。

本能寺ホテル
歴史考証以前に、何故こんな頭の悪い主人公にしてしまったのか疑問。全く褒めることができる場所が見当たらず、けなすのに困らない作品。

2017年は割とヒューマンドラマ系を多く見ていたと思います。そして良作が非常に多かった印象。またSF作品もあったけれど、これは当たり外れが激しい。やはりフィクションもノンフィクションも人間をきちんと描ける作品が面白いんだろうなと思いました。

Write a comment