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スーパーマン リターンズ

ある日、忽然と地球から姿を消した新聞記者クラーク=ケントことスーパーマンは、五年の歳月を経て地球へと戻って来た。
しかしそこは、かつての自分の知る地球ではなかった。街では凶悪犯罪が蔓延り、人々はかつてのヒーローを忘れ去っていた。その上、恋人であったはずのロイスは別の恋人と同棲し子供までいる事にショックを受ける。
そんな中、かつて自分が刑務所送りにしたはずの犯罪者レックスが釈放されている事を知る。


お馴染みの衣装に赤マント、アメリカを代表するヒーローのスーパーマン。その続編の映画です。

今回の企画は構想に五年以上かけられ、脚本や配役は厳選されて作られました。それほどアメリカ人にとってスーパーマンは思い入れが強いようです。

映画としては非常に分かりやすい展開にまとまっており、適度な緊張感と明確な起承転結を持ったバランスの良さが光ります。
一昔前の典型的なハリウッド映画、それを現代風にアレンジした演出ですが、これが予想以上に引き込まれました。特にCMや予告編でも使われているスーパーマンと強盗の対決シーンは、スーパーマンの超人的な力を象徴する素晴らしい出来。

レックスは悪役にしては少々頼りない感じですが、逆にそのおかしさが作風によくあっていました。残虐でガチな悪役とは違うソフトタッチな悪役を目指したのであれば完璧と思います。

クラークとロイスの微妙な関係にもスポットが当てられていますが、ここはイマイチお茶を濁すような形でした。ただ作中には息子ジェイソンの意外なシーンも登場します。この辺をちゃんと理解するには過去の作品を見ていないと無理かもしれません。

本作のスーパーマン役は全く無名の新人ブランドン=ラウスが抜擢されました。彼はテレビ俳優を細々と続けていたそうですが、今回の大抜擢により一躍有名人となります。そんな彼の演ずる新スーパーマンは、非常に満足のいくものでした。スーパーマンの時の逞しさと、クラークの時のパッとしない田舎臭さを見事に演技し分けています。

主人公、ヒロイン、悪役、脇役と、みんなが魅力的でキャラが立っているため、二時間半という長丁場ながら退屈する事はほとんどありませんでした。

オススメ度は4+。
ある程度、スーパーマンについて予備知識は必要かもしれませんが、非常に単純明快なストーリーに残虐なシーンもないので誰でも満遍なく楽しめると思います。特に小難しい事を考えずに見るには最適の作品です。

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