ディパーテッド
マフィアの支配する街で生まれたコリンは、幼い頃よりマフィアのボスであるコステロに気に入られていた。コリンはコステロの指示で警察官となり、警察内部へスパイとして潜入する。
犯罪一家に生まれたビリーは、苦学して見事優秀な警察官となる。しかし彼はすぐさまマフィアの元へ覆面警官としての潜入捜査を命じられてしまった。
インファナル・アフェアをマーティン・スコセッシがリメイクしたこの作品。
いわゆるクライムサスペンス的な展開で、警察とマフィアにそれぞれスパイとして潜入する彼らが、いつ殺されるのか分からない状況下で役目に従事するところが、ディカプリオやマッド・デイモンの好演で非常に緊張感のある出来栄えになっていました。
ただ、脚本が酷い。伏線の使い方が強引なばかりでなく、根幹となる目的も不透明になりがちで、イマイチ展開に入り込めません。そして、特に後半からはすぐに銃を取り出して殺すという、心理描写がすっぽりと抜け落ちた短絡振り。銃で心理描写をしようなんて子供でも考え付くこと。導入は非常に面白かっただけに、中盤以降のグダグダな展開にはうんざりしました。
せっかく良い役者を集めてるのに、非常にもったいないです。
オススメ度は３−。まあ、渋い選択肢というぐらいには意識して良いかと思います。ただ、非常に退屈してくる展開なので要注意。
Posted: 1 月 20th, 2007 under 2007, 映画.
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