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ドラゴン・タトゥーの女

ミカエルは月刊誌「ミレニアム」で、大物経済人の不正を告発する。しかし、記事の信憑性を疑われた上、裁判で敗訴。ミカエルは「ミレニアム」から離れざるを得ない状況に陥る。
そんな中、スウェーデンでは最大規模の財閥である会長ヘンリックの弁護士から、ミカエルに対してある依頼の連絡が来る。

主演はダニエル・クレイグ。
原作は同名の「ミレニアム」の第一作目。本作は既に公開されているスウェーデン版映画のハリウッドリメイクといった内容です。

優秀な調査員と評されるミカエルと、異端の天才ハッカーであるリスベットが、40年近く前の事件の真相へ挑む本格ミステリーです。去年から予告編等がちらほら出ていて、僕はずっと楽しみにしていた作品です。

全体的に非常に暗く生臭い内容となっています。性描写や暴力描写が強く、また事件の詳細に関してもなかなかきつい内容が遠慮なく出てきます。そういった背景の中、肝心のミステリー部分はやはり面白く、尺は大分長い映画ではあるのだけれど、ほとんど意識させずにのめり込める内容でした。真相は途中で何となく推測出来るものだけれど、ミステリー小説でも大体そんなものだし、陳腐さは無いと言って良いと思います。

「ミレニアム」は3部作からなるシリーズなんだけれど、これが作られたという事は残りの2作もハリウッドでリメイクされるのだろうか? 今後の展開には期待したい所です。

一つ注意なのは、兎角、性描写が尋常じゃなく露骨だったこと。正直、普通の映画館でモザイクが数秒どころじゃなくかかっているベッドシーンを見る事になろうとは、全く予想してませんでした。そのため、鑑賞の際は同伴者は最大限注意をした方が良いでしょう。まず家族連れで和気あいあいと見るようなものではありません。

オススメ度は4+。話題作でもあり、本格ミステリーが楽しめる濃厚な一本です。繰り返しになりますが、鑑賞の祭にはくれぐれも同伴する人選だけは注意して下さい。

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