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私が愛した大統領

ルーズベルト大統領の従姉妹であるデイジーは、ある日突然ルーズベルト大統領本人直々に呼び出される。
以来、ハイドパークの実家へ戻って来るたびにデイジーはルーズベルトに呼び出され、そして2人は親友として付き合うようになった。
ある日、イギリスからジョージ6世が訪米する。デイジーもまた裏方として彼らの歓迎に勤しんだ。


この作品は、主人公であるデイジーの死後に発見された日記を元にした、ルーズベルト大統領についての物語です。
ルーズベルト大統領と言えば、下半身不随のため車椅子に乗りながらも、強気な政治姿勢で強いアメリカを体現した人気の大統領です。しかしこの作品では、当時は語られなかった彼の裏の顔について言及されていました。
デイジーの視点を中心に物語は進んでいくのですが、正直なところ出だしからして展開が唐突に思いました。どうしてデイジーとルーズベルトが親密になったのか、今ひとつわかりません。また、ルーズベルトの私生活の方がやたら強調されているせいか、どうにも醜聞ばかり広めているような印象を受けました。それが実話だというのであれば、そうなんだけれど。やはり日記が原作のせいか、こう一方的になりがちなのは当然なのかも知れません。
ルーズベルト大統領のもう一つの顔とはどんなものなのか、がテーマの割に、本来のイメージのとの対比が無いため、今ひとつピンと来ません。どうも自分勝手な人物像になっているのではないのでしょうか? その部分がどうしても不満でした。

オススメ度は3+。近代史の補足資料として観るのには、イマイチ向いていないと思います。よもやま話的な映画として鑑賞するのが良いでしょう。

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