Lazy Bear

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インターステラー

深刻な食糧危機を迎える地球、その解決策として実施されていたのは、人類の居住可能な星を見つけ出し移住するという壮大な計画だった。元エンジニアのクーパーは、このプロジェクトの責任者であるブランド教授の頼みで、探索船のクルーの一人として乗り込む。


監督はクリストファー・ノーラン。主演はマシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ。
人類の移住という壮大な使命を帯びたエンジニアが、未知の宇宙世界で様々な困難に直面する、今時珍しい骨太でシンプルなSF映画です。
本作は非常にSF映画をしていて、宇宙と地球で残された人々と、2つの舞台で織りなす物語が本当に引き込まれる内容でした。中でも、星間飛行と言えば必ずネタとなる宇宙と地球との時差。本作にもそれは盛り込まれていて、かなり残酷な形で現れます。移住可能な星を確定させるために四苦八苦する中、地球に残された家族達もただのほほんと帰りを待っていれば良い訳でなく、少しずつ地球が終わってきているという現実がかなり重苦しく描かれています。
主人公であるクーパーは、エンジニアらしい非常に合理的な性格で、時折人間離れしているようにも感じました。けれど、目的のために必死になる姿からは彼が決して冷血な人間ではないという事が窺えます。やはり家族に対する多かれ少なかれ持った未練がそうさせているのかも知れません。
クライマックスは、世界観が歪むほどのSFをぶっ込んできました。あまりにぶっ飛び過ぎているので、専門知識を持っている方はさておき、少なくとも単なる盛り上げ演出では無いように素人目では感じました。本作はかなり正確な技術考証が行わているそうで、その一環なのかもしれません。

オススメ度は4。かなり濃いSF無い要素を盛り込んだ作品であるため、SFファンにはかなりたまらない一本だと思います。

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