Lazy Bear

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ヴィジット

ベッカとタイラーは、母と疎遠になっている祖父母の家に一週間滞在する事になった。温かく出迎えてくれた祖父母は非常に良さそうな人間に見えたのだが、夜になると祖母は獣じみた奇行を始めた。祖父もまた時折おかしな言動をし、二人はそれを奇妙に思う。それは年齢からくる症状であるため仕方がない、と説明され一度は納得するものの、やはり疑問符は消えなかった。祖父母に対する遠慮もあってか、二人はずるずると予定までの滞在を続けてしまう。


監督脚本はM・ナイト・シャマラン。
本作はPOVによる純粋なホラーで、これまでのシャマランの作品とはかなり毛色の違う内容でした。
ごく普通の生活なようで、じわじわと違和感を盛り込んでいく展開。これを、じっくりと土台を作っているのか、必要以上に焦らしているのかは感想の分かれるところ。ただ、クライマックスからのカタストロフィは昔のB級サスペンスを髣髴とさせるもので、非常に盛り上がります。また、クライマックス直前の母親の一言は、展開としてはありがちではあるけれどやはり背筋がゾッとするものでした。
本作の秀逸なところは、初対面の祖父母で母親とは絶縁状態であるという背景だと思います。それによる祖父母と姉弟の距離感が、普通なら逃げてしまうであろう状況にもかかわらず留まってしまう状況を作っています。実にホラーらしい良さでしょう。

オススメ度は4+。これまでのシャマランの作品とはかなり異質な王道ホラーです。序盤は退屈かもしれないけれど、後半の盛り上がりは本当に凄いです。

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