Lazy Bear

Categories

Archive

Site search

Feeds

Meta

貞子vs伽椰子

有里は親友の夏美の頼みで、VHSビデオのDVDへのダビング作業を引き受ける。再生用の中古ビデオデッキをリサイクルショップで購入したところ、デッキの中には古ぼけたテープが入っていた。それを再生して視聴した夏美は、このビデオが本物の呪いのビデオである事を知り、自分が二日後に死ぬ事に戦慄する。
同じ頃、引っ越し先で鈴花は入ると死ぬ呪いの家の存在を知る。それから程無く近所の小学生が4人同時に失踪するという事件が起こる。鈴花はこれがあのただならぬ気配を放つ家が関係するのではないかと察していた。


監督は白石晃士。邦画ホラーで世界的にも有名なリングシリーズの貞子と呪怨シリーズの伽倻子が世紀の対決を行うという、監督からコンセプトから何もかもがぶっ飛んだホラーです。
ストーリーは非常にシンプルで、それぞれ別々の呪いを受けたヒロインを同じ場所に集め、貞子と伽椰子を戦わせるというもの。予告にある通り、バケモンにはバケモンをぶつけるという訳です。
白石晃士監督のファンでもあり本作を楽しみにしていましたが、呪いで死んでいく面々はいずれも別け隔てがなく、非常に容赦なく死んでいく辺りが非常に監督らしいと思いました。しかし、それ以外の部分は意外とあっさりとした薄味で、よくありがちな平凡なホラーという感じがしました。今回は大資本が入っているから、素人外野の茶々が多かったのでしょうか。この辺りが本当にもったいないというか残念に思います。
ラストもそういう意味では白石監督らしい振り切れさが足らず、イマイチです。あそこからもう一声行くのが白石監督の持ち味のはずなのに。

オススメ度は3+。正直やや期待はずれな気持ちが否めません。コンセプトとか作風は明らかなのだから、もっと遠慮なくぶっ飛んだ内容にして欲しかったです。

Write a comment