Lazy Bear

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夏休み直前の週末、デビッドの一人娘であるマーゴットは友人宅で遅くまで勉強をすると言い残したまま、翌日になっても自宅へ帰って来なかった。その後も一向に連絡が取れず、ようやく探し当てた友人の1人に訊ねてみると、マーゴットは来るはずだったキャンプにも現れなかったという。
これは行方不明になったに違いないと判断したデビッドは、すぐさま警察へ連絡し捜索をして貰う。その最中、少しでも手がかりを得ようとマーゴットのPCを調べる。するとマーゴットのSNSには、彼も知らないもう一つの顔があった。


全編がPC上の動画、もしくは配信映像という体を取った異色のサスペンス映画。
実際のSNSが登場し、それらを駆使したサスペンスは思っていたよりも秀逸で良く練り込まれたものでした。PC上という形式は案外違和感はなく、少し映像が粗いかな?という程度。そして各種SNSの特徴をうまく利用し、事件の真相が二転三転としてく展開は正直かなり息を呑みました。なかなか真相へたどり着けず、デビッドが信じがたい事実に直面し冷静さを無くしていき、SNS特有のゲスい面も惜しげもなく披露され、とにかく次がどうなるか予想のつきにくいストーリーでした。サスペンス部分にしても、かなり序盤からしれっと伏線のように様々な要素を盛り込んでいて、如何にそこに辿り着くか、まさに父親の執念を押し出した作品でもあります。
突飛なアイディアでインパクト勝負かと思えばかなり本格的なサスペンス。こういう構造でなければ表現しにくい部分もあり、これは本当に監督のこだわりと気骨が感じられる一本です。

オススメ度は5。かなり本格的なサスペンス映画と言って差し支えないと思います。こういう謎解きものが好きだという方には是非ともオススメしたい。

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