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Archive for 12 月 9th, 2006

硫黄島からの手紙

第二次世界大戦において、勝敗を左右するとさえ言われた重要な拠点。それが硫黄島だった。
硫黄島の防衛戦、日本軍を率いるのは陸軍中将の栗林忠道だった。アメリカへ渡航した経験もある栗林は、アメリカが日本とは比べ物にならないほどの物資を持っている事を重々承知していたため、従来の防衛戦の定石では頭数で押されることを理由に奇抜な戦術を提案する。しかしそんな栗林の発案は士官には受け入れられず、結果的に決戦を前にして日本軍には内部の亀裂が生じていた。
本土へ身重の妻を残してきた西郷は、そんな栗林を尊敬はするものの、戦争に対する嫌気から勝利する事よりもただ生還する事だけを考えていた。

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