オールド
キャパ一家はバカンスのためとある高級リゾートへ来ていた。一家はリゾートの支配人から普段は絶対に紹介しないプライベートを聞かされる。そこは特殊な鉱石に囲まれた自然保護区域で、景観も素晴らしく、人もいないためのんびり出来るとのことだった。しかしビーチについて程なく、得体の知れない違和感に見舞われる。
監督脚本はM・ナイト・シャマラン。
一時間で二年が経過する奇怪なビーチに閉じ込められた人々のスリラー映画。恐ろしい速さで寿命が消費されるだけかと思いきや、老化による弊害をがっつり描き、そこを発端にするカオスな地獄絵図が非常に見応えがありました。誰もが焦ったり疑心暗鬼に陥ったり、そこから健忘症やら老眼やらとあれこれ。逃げ出そうにも気絶するためそれもかなわず。行き詰まりと迫るタイムリミットによる混乱は実に素晴らしかった。またこのビーチ自体も法則性はあっても理屈は無く、いわゆるSCPみたいな存在であるのが良いです。そして更にストーリーはビーチからの脱出だけに留まらず、それについて序盤からしれっと伏線を張っているのも見事でした。
オススメ度は４＋。かなり見ごたえのあるカオスなスリラー映画です。謎解きというよりも、現状とどうすり合わせるのか、その辺りの苦悩やカオスな地獄絵図を楽しむ感じの作品です。
Posted: 8 月 28th, 2021 under 2021, 映画.
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