異端者の家
モルモン教の宣教師であるパクストンとバーンズは、上から指示されたリスト通りの布教活動を行っていた。ある日訪れたリードという中年男性の自宅を訪ねると、彼は二人を歓迎しながら非常に楽しく談笑しつつもてなす。しかしリードの会話が徐々に信仰心を試しているかのような不穏な内容になっていき、そしてバクストンとバーンズは自分達がこの家に閉じ込められていることに気づく。
主演はヒュー・グラント。宗教を題材にしたサイコホラーという内容です。とにかくヒュー・グラントが演ずるリードが恐ろしくも魅力的なキャラクターでした。リードの言動はほぼおかしな事がありません。むしろ正しい答えに生徒を自力で導かせるような良い教師のようにすら思える印象を受けます。けれどやはりまともではなく、二人を監禁しては信仰心を試すような事をして精神的にも追い詰めてきます。
本作の見所はほぼこのヒュー・グラント演ずるリードになります。真っ当でありながらどこかおかしいという不思議な雰囲気で場を支配し物語を進めていきます。本作の不思議な没頭感はほぼここにあるのではないかとすら思いました。
そして宗教が題材なのであれこれ実際の宗教が話に出て来るけれど、色々と攻めた解釈や引き合いの出し方をするので結構危険だなあと個人的に思いました。
オススメ度は4。宗教が絡んだサイコホラーなのである程度の予備知識は必要かもしれません。刺さる人にはとにかくざっくり刺さるタイプの作品です。
Posted: 4 月 27th, 2025 under 2025, 映画.
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