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アリス・イン・ワンダーランド

アリスは貴族との縁談が持ち上がり、戸惑いながら逃避する。その最中、服を来た白いウサギを追いかけ、そのまま木の洞へ落ちていく。その先にあったのは、夢としか思えない奇妙な世界だった。

主演はジョニー・デップ、監督はティム・バートン。原作は有名な児童書の「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」。とは言っても、両方の設定を使ったオリジナルのようです。

ほぼ全編においてCGを使い、理不尽な世界観を表現、また話題の3D効果で臨場感のある演出がされてました。僕も3D映画は初めてです。劇場で3Dメガネを借りてかけてみたけれど、意外と付け心地に違和感がありました。メガネの上からつけると、どうしても鼻の所が痛くなります。調節が悪いのだろうか?

原作となる「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」は、小説の方を昔読んだ事がありますが、もうほとんど覚えてません。薬とお菓子で体の大きさが変わるとか、白いバラを赤く塗るとか、チェスの女王にトランプの兵隊、チェシャ猫ぐらいが思い出せる範囲。主演のジョニー・デップ演じるハッターも、「ああ帽子屋か」とすら思い出せない状態でした。
そんな中でも楽しめる新しい脚本で、時折見せる原作とのオーバラップにはにやりとさせられます。不思議の国が舞台のため、見た目から挙動まで現実とはかけ離れたものばかりで、それを表現するのにCGを実にうまく使っていると思います。ティム・バートンの十八番といったところ。それでもジョニー・デップによる、CGではどうにもならないキャラクターの内面の表現は実に存在感がありました。紳士的かと思えば微妙に狂ってる帽子屋はハマリ役のように思えます。
本作の一番の悪者である赤の女王は、見た目からしてちょっとおかしくて振る舞いも横暴で如何にもな悪役でした。しかし、かえってこの世界観ではまともな人物のようにも見えます。一方で妹の白の女王は、容姿も綺麗で優しい人格者みたいな印象だけれど、そこはかとなく狂気が滲み出てるのが妙に印象的でした。もしかして一番腹黒いのでは?と個人的には思ったり。

タイトルからして子供向けのようにも思えるけれど、アリスの年齢が19歳と原作より引き上げられている事と、続編と思わせるような脚本の作りから、特に年齢は問わず楽しめると思います。また、3D映画を未体験の人にも、あまり激しくない映像なので初体験には良いかと思います。+300円かかるけれども。

オススメ度は4+。気楽に観られる娯楽映画だと思います。タイトルよりも幼稚さは無く、アリスらしいブラックジョークも十分楽しめるでしょう。ジョニー・デップは実は意外と出番が多くないですが。3D映画の入門にも是非。

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