Lazy Bear

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SPIRIT

天津一の武術家の霍元甲。彼はその傲慢な性格が災いし、他の武術家の恨みを買って家族を失ってしまう。
傷心の霍元甲は行方をくらませるが、中国人の武術家を次々と打ち倒す外国人レスラーの存在を知ると、再び戦いの場へ身を投じるのだった。


ジェット・リーのアクション映画最終作というこの映画。僕は個人的にジェット・リーのアクションが非常に好きで、予告編を見てからずっと期待していたタイトルでもあります。公開前から流されていたCMに駄目映画フラグが立ちまくっていたのでかなり不安だったのですが、とにかく見た後の感想は「素晴らしい」の一言でした。

この作品に登場する霍元甲とは、1900年前後に実在した武術家です。物語は彼の生い立ちを描いた回想録のような内容となっていました。

まず、ジェット・リーといえばカンフーですが。これは流石でした。今更改めて語る必要が無いほどです。ファンの期待に必ず副える素晴らしい動きです。拳、剣、槍、棍、全てが味わえるのである意味贅沢でしょう。文句の付け所がありません。
アクションがメインのように思われていますが、この映画はあくまで霍元甲という人物の人生を描いたものです。彼を取り巻く脇役の面々ですが、予想外に演技力が高い事に驚きました。霍元甲の母と娘と親友、彼を立ち直らせた盲目の女性、どれも脇役で目立ちはしませんが存在感が適度にあり、霍元甲をうまく引き立てています。

本作には敵役として、中村獅童が日本人の武道家役で出演しています。過去のアクションシーンでは「恋人はスナイパー」ぐらいしか思い出せず、正直あのレベルでジェット・リーと並ぶのはキツイのではと思ったのですが。蓋を開けてみれば、意外や意外。想像を遥かに上回る出来のアクションをしてくれていました。顔が良く見えない部分が多々あるのでもしかするとスタントを使ったのかもしれませんが、作中での位置付けは全く持って十分です。

オススメ度は5−。多少「それはどうか」という首を傾げる部分もある事はありましたが、完成度が非常に高くジェット・リーのアクション最終作を務めるには十分な作品です。アクション映画の要素が多いものの、基本は霍元甲の生き様を描いた映画です。単にアクションを楽しむ気持ちでも良いだろうし、そういったものを見届けるような気持ちで見るのも良いとおもいます。

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