Lazy Bear

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ソルト

CIAに勤めるイヴリン・ソルトはロシアを担当していた。ある日、ロシアの大物がアメリカへ亡命を求めてくる。しかし彼はイヴリンをロシアが幼い頃から育ててきたスパイである事をほのめかす。俄に二重スパイ容疑をかけられたイヴリンは、自分の夫に危害が及ぶ危険を察知し、CIAの追跡を降り切って逃亡する。

主演はアンジェリーナ・ジョリー、監督は寝たきり探偵「ボーン・コレクター」のフィリップ・ノイス。脚本はカート・ウィマー。
二重スパイ容疑をかけられたエージェントが如何にして汚名を晴らすのか、というアクション映画と思って観ていました。序盤からの展開は大体そうなんだけれど、これが中盤以降に突然がらりと変わってきます。主人公がどういう訳か不可解な行動を取り始め、主人公の目的って何だっけ?と不思議で仕方なく、どういう話になるのかと思っていると、最後のヘリの所でようやく話が繋がるという、ラストで「あーなるほど!」と思わず唸らせられる脚本でした。
アクションは完全にエンターテイメントのそれだし、元々男主人公で書かれていた脚本だからこうなるのも仕方ないんだけれど、こういうオチは個人的には好きです。目立った所は無いけれどなかなかうまい脚本ではないんでしょうか。
脇役も結構個性派揃いです。特に同僚役のリーヴ・シュレイバーは出番が少ないけど要所要所で存在感が出ていました。そういやこの人、ウルヴァリンでビクター役でした。ガタイの良い役はもってこいです。

スパイアクション物は割と珍しく無いジャンルだけれど、この作品はなかなか見所も多くて良いんではないかと思います。単なるアクションエンターテイメントで終わらなかったのが肝。本来主人公をやるはずだったトム・クルーズも最新作はスパイ物だから、ちょっと見比べてみようかと個人的に思っています。

オススメ度は4−。取り敢えず無難に面白いアクションかと思います。きつい描写は冒頭の北朝鮮くらいかな。ソルトのアクションは爽快過ぎて逆にリアリティが無いので。

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