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桜田門外ノ変

当時外圧に困窮していた幕府は、大老井伊直弼が独裁的な強権を揮っていた。このままでは阿片戦争後の清国と同様の末路を辿るであろうと危惧した水戸藩の一部の人間は、遂に直接的な手段に打って出る事を決心する。それは、江戸城へ登城する途中を狙うという前代未聞の事件だった。

主演は大沢たかお。
桜田門外の変という有名な史実を映像化した作品です。主に事件の指揮者とされる関鉄之介の視点から描かれてますが、事件に至るまでの展開も回想的に描かれていてかなり分かりやすい作りになっています。ただし問題なのは、有名な史実であるため展開が容易に読めてしまうこと。それでも井伊直弼襲撃のシーンは手に汗握る凄まじい迫力で、息をするのも忘れるぐらい見入ってしまいました。しかし、その後はとてもグダグダな展開で、ただただ時系列で処罰される人間を並べていったような印象です。またエキストラの演技が妙に大げさで、なんかこう冷めていってしまいました。あまりにわざとらしい血しぶきもそうだし、”これ本当に必要なの?”と思ってしまうシーンもあって、そのせいで作品全体がとても中途半端な印象を受けました。これが痛いマイナス。そのせいで映画としてのピークは井伊直弼襲撃まで、後は蛇足のようにしか思えません。エンターテイメントにしたいのか大河風にしたいのか、最低限それぐらいはちゃんとして欲しかったです。

オススメ度は3。桜田門外の変を映像で見たい、という需要には耐えると思います。ただ時代劇としては少々難物です。下手な演出があまり気にならない人は良いかなと思います。

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