ラスト・ソルジャー
梁と衝の大戦で生き残った梁の兵士は、幸運にも生き残った衝の将軍を捕虜にする。将軍を梁へ連れて帰れば破格の褒美が貰えるとあって、意気揚々と帰路に着く兵士。しかし、その道中には山賊や衝の小隊といった様々な苦難が待ち受けている。そのため兵士は、敵であるはずの衝の将軍を守りながら向かわなければならなかった。
あのジャッキー・チェンが20年も構想を練り、主演と製作を務めた中国時代劇。
下っ端兵士と将軍との奇妙なロードムービーという感じの内容でした。様々な事情から命を狙われる将軍を、生けどりでなければ褒美が貰えないため、下っ端兵士が守らなければならないという立場の逆転が非常に楽しい内容です。何がなんでも生き延びようとする兵士と、恥をかく位なら名誉ある死を選ぼうとする将軍と、この二人の対比が面白く、また話の展開にも深みを持たせています。
全体的な話の流れは、最初こそ単純なものだけれど、段々と複雑な構成に持って行くのは実にうまいです。もっとも、いかにも中国的なダイナミックな転換が無くもないのだけれど。そこは楽しんで流すのが良いでしょう。
ジャッキー・チェンが武術指導をしているため、アクションもなかなかの見応えがあります。しかしジャッキー本人は下っ端兵士という役割のためか案外やり合う所は少なく、どちらかというとコミカルな立ち回りの方が多いです。
ストーリーはなかなか矛盾少なく良く出来ていたのだけれど、正直20年必要だったのかな?という疑問もあったりなかったり。いや、悪くはないんだけれどね。
オススメ度は4−。特に見る人を選ばない映画です。ストーリーも緩急あって見応えがあるのでおすすめです。
Posted: 11 月 13th, 2010 under 2010, 映画.
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