Lazy Bear

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沈黙の復讐

麻薬を取り締まる特殊組織IDTFのリーダーを勤めるボビーは、麻薬を大々的に売買するコステルの組織を取り締まるものの、黒幕を逮捕しなければ所詮イタチごっこにしかならないため、それを突き止めるための捜査へ乗り出す。
その頃コステルは、麻薬を卸すロシア人のディミトリと揉め事を起こし、微妙な関係にあった。

主演、脚本はお馴染みのスティーブン・セガール。日本だけでの沈黙シリーズの最新作です。
今回は殺された相棒の敵と、麻薬組織の抗争を描いたものです。単純な抗争劇かと思いきや、実質は三つ巴のなかなか深い奥行きのあるものでした。脚本はセガールだから自分の趣味かなと思いつつも、意外と凡庸な脚本ではない事が驚きです。
そういった脚本であるため、清々しいほどのクズっぷりをさらすコステルや復讐に到るまでの経緯などが功を奏して、クライマックスのフルボッコタイムが非常に爽快感のあるものに仕上がっていました。
まあ正直な所、そういうアクションを楽しむためだけの映画と言っても過言ではないのだけれど、きっちりと何が求められているのかを理解して盛り込み、きちっとしたエンターテイメントに仕上げているのは素晴らしいと思います。ホント、セガール拳160%のコピーに相違無しです。ダブル使ってるせいで顔が見えにくいのはちょっと残念ではあるけどね。

オススメ度は4+。久々にたっぷりとセガールアクションが楽しめます。非常に爽快感のある出来栄えなので、気楽に見ても満足できるはず。問題は、単館上映のため見る場所が非常に限られてるという事……。

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