Lazy Bear

Categories

Archive

Site search

Feeds

Meta

PROMISE

傾城は、真実の愛と引き換えに全てを手に入れる事が出来る運命を満神から授けられ、王妃の座にいた。無敵の大将軍「光明」、その奴隷である俊足の「崑崙」、光明の宿敵である北の公爵「無歓」の三人は、傾城を巡り運命に立ち向かう。


日本の真田広之、韓国のチャン・ドンゴン、香港のセシリア・チャン、ニコラス・ツェーと、アジアの各国から著名な俳優を選出して撮影されたこの作品。

物語は傾城を巡って三人の男性が政治的な思惑を踏まえつつ争うといったものですが。一見するとテンポ良く展開が進んでいるのですが、とにかく重要なポイントを飛ばしに飛ばし、コマ重視で撮影している感があります。登場人物がやたら衣装変えするのも、むしろこういう手抜きさを悪く増幅しているように思えました。

ストーリーは愛憎入り混じったシリアスストーリーなのですが、やたらCG効果を使った過剰演出が鼻につきました。笑わせようとしている訳ではないと思いますが、カンフーハッスルを見てるようでどうしても笑いが出てきます。特にアクションシーンは「ありえねー」と思わず言ってしまいそうなほどです。
その中でニコラス・ツェー演ずる無歓は、狙い過ぎている風貌と言動にも関わらずとにかくキャラを徹底しているせいか、むしろカッコイイとさえ思えました。そんなに言うほど冷酷という感じではないのですが、男性陣の中では一番華があったと思います。

ストーリーは決して悪くはないと思います。ただ、どうしてもCG効果を過剰に使っているのが大きなマイナスです。CG技術が一定の域に達した時、ハリウッド映画も突然とそればかり使った映画が氾濫しましたが、どれもCGを使いたいだけのもので、とても効果的とは言えません。この作品にはその頃と同じ匂いがします。
もうちょっと無駄な演出を抑え、マイナーチェンジして作り直すとかなり面白いファンタジーアクションになったと思いました。そういった意味で少々勿体無いと思います。

オススメ度は4−。個人的にニコラス・ツェーがツボにハマったので、3+よりやや上です。感動のアクション超大作、と表現すると看板に偽りアリとなりますが、少々古臭いCG効果てんこ盛りの映画もたまに観ると良いかもしれません。気軽な感じで。

Write a comment