Lazy Bear

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墨攻

春愁戦国時代、たった四千ほどしかいない小国の梁は、燕国を攻略せんとする趙国の拠点とすべく、侵略を仕掛けられていた。その数はおよそ十万。到底勝ち目も無く、梁は正義を重んじるという墨家へ援軍を要請する。しかし墨家から向けられたのは、たった一人の軍師だった。


原作は同名の漫画。僕は未読です。
この作品は日中韓の合作、主人公の革離にはアンディ・ラウが起用されています。

たった四千の民兵で十万の大軍をどうやって退けるかがこの作品の見所と思ってましたが、その戦略は思ったよりも陳腐でした。もっと巧みな心理戦が組み込まれるかと思いきや、ほとんどが場当たり的なゲリラ戦法、戦略というより戦術の工夫みたいなものばかりです。墨家についての説明が足りないのももとより、背景や展開もかなり大雑把で詰め込んだ感が否めません。

戦闘のシーンは割りと迫力があったと思います。統一の取れた趙軍の行進は特に見物で、現実にこういう大軍に囲まれたら恐ろしいと思います。小物や斬り合うところなど、それらアクションシーンの出来は上質でした。

ただ、物語の中盤以降はかなり後味が悪くなります。多分何かしらのメッセージ性を込めての展開かと思いますが、そもそも革離の苦悩具合が小さいので大した事はないんだろうと軽く見てしまいがちだったので、時間の経過に退屈してくる事もあってか割とどうでも良くなってきたりします。

オススメ度は3+。まあ悪くは無いとは思いますが、過度の期待をするとガッカリさせられます。

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