Lazy Bear

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テルマエ・ロマエ

古代ローマ時代、テルマエ技師のルシウスは、大衆に求められている斬新な発想が出来ず、失業同然の状態だった。親友の誘いで憂さ晴らしにとテルマエへ行くものの、湯船の中にあった亀裂に吸い込まれてしまう。やっとの思いで湯船から這い出ると、そこは見たこともない民族の世界だった。

原作は同名の漫画。主演は阿部寛。
お風呂という非常に異色な漫画の映画化で、完全に冒険した内容でした。ストーリーは原作にあったエピソードをうまく組み合わせたもので、やや詰め込みすぎな気もしたけれど、それなりにうまくまとまっていたと思います。
演出は正直賛否分かれるものだと思いました。アニメ版はフロッグマン作であったため、これも随分とアレンジが凄い部分があったけれど、それに近いと思います。僕には大分悪ふざけが過ぎたように感じました。
特に後半の方なんだけれど、山越真実を始めとする平たい顔民族達が非常に鼻につく展開になっていました。正直な所あそこまで絡ませる理由はありません。そして一番鬱陶しく思うのがルシウスに対して説教まで始めるところ。これだったら初めからルシウスだけで完結するような脚本にした方が、ルシウスの人柄を良く出せたはずです。序盤は割と良くまとまっていただけに、中盤以降の展開は本当に苦痛が多かったです。
毎回思うんだけど、漫画原作ってどうしてああいう寒い演出を挟むのかが分かりません。映画が漫画演出を再現しようとしてどうするんだろうか。本作はそれにすらなっていないんだけれど。

オススメ度は3−。原作好きな人にはむしろあまり勧められません。何か考えないで見られるような映画を見たい時に選ぶ程度の内容です。

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