Lazy Bear

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鍵泥棒のメソッド

売れない役者の桜井は、己の身を悲観して自殺を図るも失敗、それからふと思い立って銭湯へと行く。時を同じくして、裏社会でコンドウの名で暗躍する謎の男は、仕事を終えた後、うっかりつけてしまった汚れを落とすべく銭湯へ立ち寄る。
その銭湯でコンドウは、石鹸を踏んで転倒し頭を強く打って気絶する。騒ぎの最中に偶然コンドウのロッカーの鍵を拾った桜井は、こっそり自分の鍵とすり替え、コンドウの金と服と車を奪取する。
その後に病院で目が覚めたコンドウは、ショックで記憶を完全に無くしてしまっていた。しかし所持品から、自分の名前が桜井だと思い込み、桜井として無くした過去の記憶を探し始める。


主演は堺雅人。共演には香川照之、広末涼子。監督は内田けんじ。
売れない役者と裏社会の男の人生が入れ替わるという、荒唐無稽な設定のコメディ映画でした。そのため、割と気楽に観たのだけれど、意外にも脚本が非常に面白く良く作りこまれているのに驚きました。メインとなる三名はそれぞれ妙なキャラ付けがなされ、それに沿ってあれこれと行動するのだけれど、これが後々に意外な形で生きてきたり合致したりと、設定と演出のうまさを感じました。また、邦画にありがちな押し付けがましいクドイ笑わせ方も無く、さり気なく不意打ちのように笑いを誘う演出も非常に良かったです。
他にも登場人物設定にもミスリードを誘う演出もあり、ただのコメディと観ることの出来ない、非常に油断のならない映画でした。それでいてしっかりとエンターテインメントの王道を押さえているので、鑑賞後の後味も良く、とにかく楽しめる作品でした。

オススメ度は5。久しぶりに面白い邦画です。単に笑うだけのコメディ映画ではなく、色々と楽しむ要素も多いので、一度入り込むとあっという間に時間が経つでしょう。観る人も選ばない内容なので、これはオススメです。

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