Lazy Bear

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悪の教典

高校の英語教師である蓮実聖司は、ハスミンの愛称で生徒達から慕われ、他の教師達からも信頼の厚い人物だった。しかし、蓮実聖司には生まれついての殺人鬼の顔があった。その事に気づかれ、蓮実聖司は隠蔽のため人知れず始末していくのだが、遂には収集がつかなくなり、校内の生徒全てを殺す事にする。


監督は三池崇史、主演は伊藤英明。原作は貴志祐介の同名の小説から。
人を殺す事に躊躇いのない蓮実聖司という人物が、勤務先の高校で大量殺人を行うという非常に衝撃的な内容でした。しかし、正直なところこの手の話は今では非常に使い古されており、北欧神話なんかの要素を交えて差別化を図ってはいるけれど、目新しさは特にありませんでした。蓮実聖司という人物が快楽殺人者ではなく、何かのルールに従って人を殺していて、そのスイッチが入るのは何かなと思っていたけれど、こうはっきりしたものはなく、結局の所はやや変則的な快楽殺人者の類のような印象を受けました。
この作品は基本的には蓮実聖司についてしか語ることがありません。そして、蓮実聖司自体の魅力も正直なところそれほどあるものでもありませんでした。特別頭が良い訳でもなく、身体能力が高い訳でもなく、ただ人当たりが良い程度のサイコパスという感じです。しかも殺人が計画的なようで妙に間が抜けており、もっとこううまくやれないのかなあと観ていて思いました。
最後に続編の存在を匂わしていましたが、見るかどうかはまだ考え中です。こういう半端なサイコパスもので続編を作ってもなあ、という印象が否めません。伊藤英明の演技は凄く良かったとは思うんだけれど。

オススメ度は3+。ややグロいサイコパス殺人モノです。こういうジャンルが好きな人には良いかも知れません。ただしミステリー要素が無いので、蓮実聖司の魅力はイマイチに感じるかと思います。

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