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ダイ・ハード/ラスト・デイ

長年音信不通だった、ジョン・マクレーンの息子ジャックは、ある事件で逮捕された上に裁判で重要な証人者となっていた。詳細な状況はともかく、マクレーンは早速休暇を利用してロシアへと向かう。そして裁判所へ向かう途中、裁判所は突如何者かの襲撃を受けることになった。


大ヒットシリーズである「ダイ・ハード」の5作目。主演はブルース・ウィリス。
今回はモスクワを舞台に、マクレーンの息子のジャックと共闘するお話です。二人は序盤から早々に合流し、派手なカーチェイス戦を繰り広げて何台も車を破壊していきます。この唐突に大事件へ巻き込まれる展開は、実にこのシリーズらしい感じがあって良い導入だと思いました。しかし、ここから中盤以降が非常に単調で面白みがなく、これと言った見せ場が無いのが不満です。そして事件の真の黒幕が判明してからも、特にこれと言って駆け引きも何もなくあっさりと退場、残る敵も何となく殲滅してしまって終了してしまいます。
マクレーンの、厄介事を引き寄せつつもしぶとく生き残る体質が生かされたのは本当に序盤だけ。ここしかダイ・ハードらしさがありませんでした。もっとアナクロな駆け引きや黒幕との対決など、あるべき見せ場が尽く欠落していたのは本当に予想外です。正直なところ、どうしてこんな脚本が通ったのか疑問にすら思いました。そもそも息子と共闘する必然性にも薄いのが問題です。

オススメ度は3−。取り敢えず序盤の導入部分だけは良かったと思います。それ以後は、お世辞にもシリーズのファンを納得させる出来栄えには程遠いものです。

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