Lazy Bear

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ジャンゴ 繋がれざる者

南北戦争が起こる前のアメリカ。テキサスの山奥を、買ったばかりの奴隷を引き連れた兄弟は、シュルツと名乗る歯医者に遭遇する。シュルツは賞金稼ぎを副業にし、自分がターゲットとしているある3兄弟の顔を知る人物を探していた。それを知っていた奴隷の1人ジャンゴは、シュルツと共に賞金稼ぎを始めることになる。


監督はクェンティン・タランティーノ。
主演はジェイミー・フォックス。共演として、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、サミュエル・L・ジャクソン。
まだ黒人の奴隷制度があった時代のアメリカを舞台にした、西部劇のようなアクション娯楽映画です。当時の世情を反映してか、とにかくニガー、ニガーと連呼するセリフが多く、一体何を指しているのかすら分からなくなりかけました。どうも黒人に対する差別用語以外に、奴隷という意味もあるような気がします。
ジャンゴが生き別れになった妻を探し、彼を自由にしたシュルツが責任を感じてそれを手伝うといった物語。中盤ぐらいまではほぼ賞金稼ぎのシーンが多く、大体ド派手に血を撒き散らすようなシーンばかりでした。
そして満を持して登場するディカプリオは、本作では悪役という位置付けです。執事スティーブン役のサミュエル・L・ジャクソンとの絡みが意外とテンポ良く、顔立ちなどどうしても優男の雰囲気は抜けないのだけれど、それはそれで悪役っぽさもあり、思ったよりずっとハマっていたように思いました。
今回もまた復讐と、そして自由についてがテーマになっており、そこら辺の見せ方は相変わらず抜群にうまいと思います。その一方で、いつものタランティーノ作品らしいケレン味というかアクが無く、今ひとつ物足りないという印象も否めません。随分とソフトだなあと思いました。そしてやっぱり、タランティーノ本人も出演していました。

オススメ度は4。やや物足りなさはあるけれど、壮快な娯楽作品になっていると思います。後半の銃撃戦からのカタルシスは実に最高に盛り上がります。

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