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アイアンマン3

アメリカ関連施設を標的としたテロを繰り返すマンダリンという危険人物は、遂にアメリカ本土でも爆破テロを実行するようになる。そのテロでトニー・スタークの旧友でもあるハッピーが重傷を負う。これに逆上したトニーは、メディアに向かって公然とマンダリンを挑発する。しかし、マンダリンはあっさりと挑発に応じ、トニーの自宅を襲撃。自宅内に保管していた、これまでのアイアンマンを自宅諸共吹き飛ばしてしまう。なんとか脱出したトニーだったが、傷ついたマーク42はエネルギーも底を突き、とても反撃に出られる状況ではなかった。


主演はこれまでのシリーズに続いてロバート・ダウニーjr。本作は昨年公開されたアベンジャーズより後の設定になっています。
これまでの作品では、トニーは天才肌で傲慢な性格で、とにかく弁が立ち怖いもの知らずというキャラクターでした。本作では、今までも少しだけ触れては来た、スーツが無い時のトニーの精神的な弱さを特に強調した話になっています。
今回のスーツであるマーク42は、開発段階ながらリモート操作機能を実装しています。アベンジャーズのラストで決死の突入をしたのが馬鹿らしくなるような気もしたけれど、あれが切っ掛けで研究に至ったという設定かも知れません。この機能は、序盤は単なる自動操縦程度でしかないけれど、後半で意味を持ってくる重要な機能でもあります。ただ、要素としてはあくまでもサブ的なもので、話の中心ではありません。
本作でのトニーは、これまでとは違って非常に弱々しく苦しんでばかりの印象を受けました。アイアンマンスーツ自体は強いけれど、中身が心身共に弱いという点が全面的に押し出されている感じです。あの、1を言われたら10を返すような軽快な軽口を期待していただけに、ちょっと拍子抜けした感が否めません。もっとも、それはストーリー上そうならざるを得ないからであって、本作はこれまで以上にシリアスな展開だと認識すると自然だと思います。
後半には、予告編でも登場した量産型?アイアンマンの大群がずらりと勢揃いします。その光景は圧巻ではあるけれど、どうにもそこから盛り上がりに欠ける感じがしました。敵が強すぎるのか、スーツを壊されても乗り換えればOKというのはいささか緊張感に欠けます。せっかくの大群もあまり生かされていないようで、クライマックスにしては不完全燃焼ではないかと感じました。
今回は非常にシリアスな展開でしたが、アイアンマンらしさは失われてはおらず、十分楽しめる内容だと思います。ただ、とりあえず無難なアクションと身も蓋も無い言い方をしてしまえる気もしました。

オススメ度は4−。シリーズのファンなら満足出来る内容のはずです。ロバート・ダウニーjrの軽快な弁回しは無いけれど、それでもアクション部分は十分な内容です。

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