Lazy Bear

Categories

Archive

Site search

Feeds

Meta

アフター・アース

人類が地球から移住して1000年後の未来。世界規模の防衛組織であるレンジャーには、1人の伝説の兵士がいた。彼は、アーサーと呼ばれる恐怖心を感じ取って襲い掛かるという、人類の天敵とも言える怪物に対して、一切の恐怖心を捨て去り単独で倒すという偉業を成し遂げていた。
その兵士サイファは、息子キタイと共に、とある訓練惑星へ向かう。だがその航行中に宇宙嵐に遭い、本来なら人類が住めるはずのない惑星へと不時着する。生き残ったのはサイファとキタイの2人、そしてサイファは両足を折る大怪我を負って動くことが出来ない。キタイはサイファに代わり、予備の緊急連絡通信機がある分裂した宇宙船の後方部分を探しに、この危険な惑星へ1人出立する。


監督、脚本は、M・ナイト・シャマラン。主演はウィル・スミス、ジェイデン・スミス。
危険な原始の惑星で、伝説の兵士の息子キタイが通信機を探しに出掛けるという、SFアクション作品。ジェイデン・スミスはウィル・スミスの実子で、まあ作品の経緯や何かを見る限り、父親が息子をプロデュースしているような印象を受けました。
過酷な原始の惑星を冒険するキタイ、それが徐々に成長していくという、案外王道的な脚本でした。キタイは、最初は自分が認められない事に苛立ち、予想外のトラブルとストレスで心が折れそうになり、それから少しずつ精神的な成熟を見せていきます。正直なところ感情的になる演技ぐらいしか出来ておらず、アクションも撮影技術による支援が殆どで、本人に拠る所はほぼありません。また、SF設定へのツッコミは野暮だとしても、命と同じくらい大事な呼吸薬が少ししか無い事や飛び道具が常備されていない事、小道具の全体的な安っぽさはどうにも気になって仕方ありませんでした。ここらへんは予算の都合もあるのかも知れません。
シャマランの脚本は設定ばかり先行して見せ方が非常に下手という印象があったけれど、今作はそこそこ最初に出していた設定を後半でも生かし、その上で王道的な少年の成長物を描いたのは非常に好印象でした。あんまり話や視点があちらこちらに向かわず、基本的に主人公目線で話が進んで行ったのが良かったのかも知れません。

オススメ度は3+。SFアクションとしては結構良い出来だと思います。話も王道的なので、期待しているぐらいには楽しめるはずです。

Write a comment