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2013年まとめ

2013年の映画まとめです。
本年はあまり単館系は見なかったのですが、全体的に良作が多い年だったと思います。シネコンで全国公開される良作が多いのは非常に良い事です。家族友人などに色々と勧める事の多い年でもありました。

良かった映画

テッド
前評判は好調でしたが、実際その内容もなかなかのものでした。R15だけあって、本当にヒドイ下ネタを連発するコメディ作品。その割に、ラストは何だかいい話っぽく持っていく展開もまた、妙にぶっ飛んでるように感じました。
キャラ勝ちのコメディ作品ですが、実にインパクトがあって面白かったです。

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
3D作品特有の映像美を推した作品かと思えば、なかなか死生観に切り込んだ深い脚本でした。単にトラとどう付き合ったのかではなく、もっと観る人にとって様々な解釈のあるストーリーなのが良かったです。予告編の煽り以上の展開を見せてくれた稀な作品です。

藁の楯
とにかく藤原竜也のクズっぷりが際立った作品。そして終盤に突如存在感を増す大沢たかおの名演も見所です。かなり精神的にくるストーリーですが、個々のキャラクターの背景がしっかりしており、その感情の爆発が実に自然で見応えがありました。流石に三池崇史監督は、人の負の面を描かせると凄まじいものになります。

アンコール!!
いわゆるハートフルコメディな作品。偏屈な老人アーサーが、徐々に合唱の魅力に取り憑かれていく過程が実に良かったです。また、アーサーのクライマックスでの行動には涙を誘われるものがありました。2つあるヤマをそれぞれ別な切り口で盛り上げてくるのもまた秀逸です。

パシフィック・リム
巨大ロボットと怪獣の取っ組み合い、ただそれだけの映画。しかしそこへの力の入れ方が半端ではなく、好きな人にとっては本当に好きな一本。3D映画にも非常に向いていると思います。

そして父になる
今時取り違えなんてあるのかよ、と思っていたら、その辺りについてもきちんと理由が説明されています。また、次に問題になるであろう金の話もバンバンしていて、とにかく綺麗事で済まさない姿勢が脚本から感じ取れました。
そういった展開だけに、最後での親達の選択に重みを感じました。

清須会議
有名な史実をコミカルに描いた時代劇。とは言え、これまでの三谷幸喜作品に比べると、かなりシリアスな内容でした。意外と戦国時代のネタが多く盛り込まれており、ファンとしては楽しめる内容でした。各役者の熱演も素晴らしいものです。

「モネ・ゲーム」は詐欺をテーマにしたドタバタコメディ。テンポも良く、ラストのオチも非常に良かった。
「華麗なるギャツビー」は古典小説でありながら実に瑞々しい作品。3Dによる華やかさもさる事ながら、人間の陰湿さとギャッツビーの純粋さの対比が実にぐっと来ます。
「クロニクル」は関東地方で期間限定で公開された映画。力に溺れていくカタルシスが良く描かれた良作。
「キャプテン・フィリップス」は実話が元になった作品。それだけにアメリカ軍の怖さをたっぷりと味わえる展開が良かった。
「鑑定士と顔のない依頼人」は久々に見た正統派のバッドエンド。これほど後味の悪い展開になるとは、予想もしていなかった。
「武士の献立」は料理映画と思わせて、意外と詳細に加賀騒動の顛末を描いた作品。料理自体も良いのだけど、きちんと時代劇としても作りこまれていたのが好印象。

良くなかった映画

ダイ・ハード/ラスト・デイ
かなり期待外れな作品でした。導入こそこれまでのシリーズらしい流れだったのだけど、それ以降はこれといった見せ場もなければ盛り上がりもありません。マクレーンの良さをこうも生かし切れない脚本は、甚だ問題ではないでしょうか。

クロユリ団地
普通に面白くないホラー映画。怨念の力があれば何でもありな展開は非常に最悪です。リアリティは無くとも整合性はあるべきで、それを全部怨念だけで辻褄を合わせようとするのはあまりにナンセンス。

ゴースト・エージェント/R.I.P.D.
「メン・イン・ブラック」の劣化コピーとしか言いようのない作品。これといった見所も無く、設定ばかりが先行していて面白みがありません。

悪の法則
完全に前評判だけの作品。主人公が特に何もせず受け身なばかりで、話もただ転落していくだけの面白みのなさに落胆しました。

今年は例年に比べてやや多く本数を見ました。また良作が非常に多く、特に前評判通り、予想を覆すような作品も多かったと思います。それだけに、面白くなかった作品は本当に雑さが際立っていました。人に薦めやすい映画も多かったと思います。
2014年もまた良い作品が沢山出てくれる事を期待したいです。

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