Lazy Bear

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プレステージ

「偉大なるダントン」という芸名で活躍する若き天才マジシャン、ロバート。彼の行う世紀の瞬間移動マジックは観客の度肝を抜いた。
しかし、ある日ロバートはマジックの最中に殺されてしまう。容疑者として捕まったのは、「教授」と呼ばれる若きマジシャン、ボーデン。
二人には長年に渡る深い因縁があった。


ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールの二大競演、監督はクリストファー・ノーランと話題性のある組み合わせで製作されたこの映画。

互いに信念の異なるマジシャンが相手を意識するあまり、とある事件を切っ掛けに互いに復讐に復讐を重ねるという、華やかなステージとは裏腹に非常にドロドロした人間ドラマは、時間を忘れて食い入るように見てしまいました。

ありとあらゆるトリックが全編に盛り込まれていますが、それはあまり重要ではなく、むしろそれらをどう見せるのか、マジシャンの技量にかかっているというところが面白かった。ロバートは華のあるエンターテイナー、素晴らしい技量のあるボーデン、この対比があるからこそ、マジシャンもそれ以外の部分でも二人の反目しあう様が面白いのだと思います。

ただ、非常に残念なのが一点。それは、冒頭で物語の中核となるボーデンが逮捕される事件のトリックなんですが。これのオチがあまりに酷い。それまでありとあらゆるトリックを使い感心させられてきただけに、まさかこういう落とし方をするとは夢にも思いませんでした。
ボーデン側は非常に面白いネタを仕込んでいたというのに。このラストには落胆以外の何物でもありません。

オススメ度は4−。もうひとつマイナスがつきそう。とにかくラストのオチが酷いです。ただ、それさえ目を瞑れば文句なしの優秀作。時間を忘れさせてくれます。
ちなみに、全ての劇場かどうかは分かりませんが、荒木比呂彦のステッカーを配布していました。理由は劇中にニコラ・テスラが出てくるためです。分かる人しか分からないと思うけれど……。

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