Lazy Bear

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Mr.タスク

人気ポッドキャストを運営するウォレスとテディは、日本刀で自分の足を切り落とした少年の動画を取り上げる。とてつもない再生数を築いたその動画、ウォレスは少年の住むカナダへ赴き少年を直接取材しようとする。しかし少年は既に死亡しており、取材は空振りとなってしまった。このままでは旅費だけが無駄になると思い、ウォレスは代わりとなる面白いネタがないか探す。すると偶然酒場のトイレに貼ってあったチラシの中から、数々の冒険談があるという元船乗りの手紙を見つける。早速本人の元へ向かうウォレスだったが、そこで忽然と行方をくらましてしまう。


主演はジャスティン・ロング、ハーレイ・ジョエル・オスメント。
妄想狂の老人に監禁された男が外科手術によってセイウチにされてしまうという、かなりカルトなホラー映画です。
本作のキモはセイウチに改造されてしまう事にあるのですが、手術自体は中盤ほどで終わり、その異様な姿が早々にお披露目となります。重要なのはその後で、老人は姿をセイウチに改造した次は精神面までをもセイウチにしようと追い詰めてきます。その部分は、老人がセイウチにこだわる自分語りと併せて行われ、それまでで最も狂気を感じさせるものでした。セイウチに改造するという一見すると荒唐無稽な設定も、実は意外と筋が通っている?と思われる理由もあったりして、後々冷静に振り返ってみるとかなり脚本は上手な構成だったと思いました。途中から漂ってきた切なさの雰囲気が終盤で頂点となり、何だか後味が良いのか悪いのか、笑うべきなのか切なさに感傷的になるべきなのか、正直困惑しました。ただ、このあまりにぶっ飛んだ色物である印象を色濃く与える本作としては、かなり綺麗で妥当なラストなのではないかとも個人的には思います。

オススメ度は3+。カルト映画、単館系映画は人に勧めるものではないので、正直悩ましい作品です。ただ、怖いもの見たさの好奇心が強いのであれば、案外損は無い作品ではないかと思います。

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