Lazy Bear

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共犯

登校途中のホアンは、住宅街の路地に横たわる女子生徒の死体を発見する。唖然とする彼の元に、同じ学校へ通う男子生徒のリンとイエが通りかかる。
女子生徒は同じ学校へ通うシャー・ウェイチャオ。彼女の死について疑問を抱いたホアンは、二人を巻き込みながら半ば好奇心で独自の捜査を始める。


日本では珍しい台湾の映画です。原作の小説があり、監督のチャン・ロンジーは、今台湾で最も注目されている若手監督だそうです。
女生徒の不審死を巡る男子生徒3名のサスペンス映画、というのが最初の印象です。だらだらとした演出もなく、とにかくストレートに導入が始まり、少しずつ謎を明らかにしながら進んでいく展開は非常に引き込まれるものがありました。一体死の真相はどうなっているのか、という観点から始まるのだけれど、それ以外に徐々に「コイツはもしかして隠し事をしている?」などと言った疑問も浮かんできて、とにかく飽きさせない内容でした。
特徴的なのは、だらだらとした冗長シーンが無いことと、非常に印象に残る独特な演出です。何か強調したいシーンをスーパースローで映すのだけれど、本当にさりげなく含みを持たせるだけで、奇妙なほどの映像美がありました。おそらくこれが監督の一番の個性ではないでしょうか。また、各俳優もいずれも演技力が高いと感じました。特に内心を表現する細かな仕草は絶妙だと思います。

オススメ度は5。上映している映画館は非常に限られているのですが、これは多少足を伸ばしてでも見る価値のある作品です。サスペンスともう1つ要素をプラスしたストーリーに、確実に引き込まれるでしょう。

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