Lazy Bear

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全力スマッシュ

かつてはバドミントン界で絶対的な実力を誇る女王だったカウサウだったが、試合中に暴力事件を起こし永久追放となってしまう。その後のカウサウは自暴自棄になり、怠惰な生活を送り体はすっかり訛りきっていた。
そんなある日、カウサウはひょんな事からバドミントンクラブを見つける。そこには得体の知れない男達がいたが、彼らはいずれも過去に強盗事件を起こしていた元囚人だった。だが彼らのバドミントンにかける情熱は本物で、次第にカウサウも一度は捨てたバドミントンへの情熱を取り戻していく。


人生に挫折した人間達がバドミントンを通して再起を図るスポーツ・エンタメ映画です。
宣伝ではやたら少林サッカーのようなとんでもアクションの色を押し出していましたが、実際はかなり正統派のスポーツ物でした。CGを使用した演出は非常に多くありますが、少林サッカーのようなトンデモものではなく、ほとんど正統派の試合展開です。いずれも熱量のある試合、コーチの言葉を借りれば「火のついた」演出だと思います。
展開はベタベタな王道展開で、それを実に堅実に進めていくのは非常に安定感がありとっつきやすい内容でした。香港映画らしいアレなネタもありますが、こういった映画に不可欠な「落として上げる」描写もなかなか容赦が無くて非常に良いです。
ラストはいささかビターでしたが、そもそも本作において監督が込めたであろうメッセージがそのままに生かされたものだったと個人的には思います。

オススメ度は4−。若干の下品さはありますが、非常にパワーのある正統派のスポーツ映画です。こういう王道映画は今時かなり貴重だと思います。

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