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マイケル・ムーアの世界侵略のススメ

WW2以降戦争で今ひとつ勝ち切れないアメリカ。マイケル・ムーアがその代わりに世界侵略という名目で欧州各国の様々な社会体制を学びに行く。


マイケル・ムーア監督の社会派な切り口の作品。今回のシリーズはアメリカの経済を始めとする社会のシステムの欠陥を自虐的に解説し、他国の優れた部分を紹介するという形です。
マイケル・ムーアのこれまでの作品は様々な社会問題を一つ明確な題材に取り上げ、かなり皮肉交じりに鋭く切っていくのが特徴だったのですが。今回は何があったのか一変してまるで毒のない内容になっていました。それどころかあれこれ手を伸ばしているせいか、妙に内容が浅いように感じます。また中盤から後半にかけて妙に恣意的でバイアスがかかり始めたように感じました。これは僕が穿ち過ぎなのかも知りませんけど、どうもあれこれと昨今の世界情勢に当てはめて見てしまいます。

オススメ度は3。今までのシリーズに比べかなりイマイチな作品です。これまでのノリを期待して行くと、割りと拍子抜けしてしまいそうです。

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