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ゴースト・イン・ザ・シェル

ミラは1年前のテロ事件によって全身に大きなダメージを受け、脳以外を義体化する。その後公安9課に配属され、少佐の通り名で対テロ事件専門の捜査を行う。
ある日起こったテロ事件は、ハンカ社をターゲットとしている事が分かる。少佐はハッキングされた芸者ロボにダイブし、犯人を突き止めようとする。


主演はスカーレット・ヨハンソン。士郎正宗原作の攻殻機動隊をハリウッドで実写映画化した作品です。
攻殻機動隊シリーズは原作以外でもアニメ版と派生し、割とパラレルな作品が多いです。この映画もそういった感覚で見ていたんだけれど、感想としてはとにかく原作の雰囲気を全然理解していないんだなあという事でした。AR通信もなければ世界観が古臭いサイバーパンク、そもそも組織の構成が分からないから何故公安9課で首相が上司で主人公が少佐と呼ばれているのか、違和感しかありませんでした。ゴーストの捉え方も若干異なっている節もあり、そのくせ妙に原作や初期のアニメ劇場版のシーン再現があったりします。そこでふと思ったのが、制作側は流し読み程度の知識で作ったという可能性です。設定を使うのはいいとして、攻殻機動隊の英名を使うのなら最低限そうだと思わせる雰囲気や演出が欲しかったです。そのため、悪い部分ばかりが目立って仕方なく、見ていて古いサイバーパンクの出来損ないの印象しかありませんでした。

オススメ度は3−。よく邦画である人気漫画を実写化してやらかしました、のハリウッド版という内容です。ファンほど許せない出来だろうし、そうでない人はそもそも興味のわかないジャンルの作品ではないでしょうか。

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