ダンケルク
第二次世界大戦中、連合軍の兵士はフランスの港町ダンケルクに追い詰められる。ドイツ軍の攻撃は執拗で、四十万の兵士達は身動きが取れなくなっていた。撤退もままならず、救出のための船も次々と沈められる。そんな中で始まった救出作戦は、本土決戦を見越した小規模なものだった。徴用された民間の船や善意の人間による救出は、大勢の兵士に対し非常に僅かなものであった。
監督はクリストファー・ノーラン。本作は1940年に実際に起こった出来事を元にした映画です。
取り残された兵士、空軍、民間人とそれぞれの視点から描いた群像劇でした。ダンケルクをドイツ軍が包囲し、それ以上の戦況も何も分からないまま始まるストーリーは、本当にパニックと閉塞感の連続でした。実際のドイツ軍の状況が見えていないだけに、尚更圧倒的不利な状況に思わせる演出だったように思います。
戦闘シーンの迫力は凄まじく、特に爆撃や魚雷、そこからの沈没による水の音はとにかく耳に残ります。作中、爆撃音に怯える兵士が登場するのだけど、そこまではいかないけれどかなり見る側も緊張させられます。
オススメ度は４−。これは少しばかり予備知識が必要かも知れません。戦争映画としては非常に手堅い内容だと思います。
Posted: 9 月 9th, 2017 under 2017, 映画.
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