Lazy Bear

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カメラを止めるな!

厳しい事で有名な日暮監督は、今回のゾンビ映画は借金までする入れ込み様で、その意気込みは常軌を逸していた。
演者の演技に納得がいかず撮影は思うように進まなかった。監督の本物を取りたいという執念が進行を遅らせていたためである。
いつになれば撮影は終わるのか。そんな思いに包まれる一同。しかしその時突然、本物のゾンビが現れスタッフを殺害してしまう。皆が恐れおののく中、監督は狂気じみた笑顔で撮影の続行を宣言する。


ネット界隈でも完成度の高さから話題になった、低予算のゾンビ映画の意欲作です。
本作は主に前後編に分かれていますが、その前半はワンカットでゾンビ映画を行うとんでもない代物でした。低予算らしく、ちょくちょく雑なカメラワークなり段取りがあるものの、割と綺麗にまとまったそれなりに観られるものでした。
しかし本作の真骨頂は後半にあります。この後半により、視点ががらりと変わり、ジャンルすら別物となります。そして前半で気になっていた部分の全てが後半の展開に絶妙に絡んでいて、本当に良く練られた脚本だと感心すらしました。
役者はおそらく舞台出身? そのため大分大袈裟な感じがしますが、これも作品に妙にマッチし良い雰囲気を出していると思います。
前後編併せての一発ネタの作品ですが、とにかく見事としか言いようがありません。

オススメ度は5。これはただのゾンビ映画ではありません。とにかく凄いアイデア勝負の作品です。それを踏まえて観てもかなり楽しめる内容と言えるでしょう。

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