Lazy Bear

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テルマ

厳格な家庭で育ったテルマは、都会での暮らしにあまり馴染めていなかった。
ある日彼女はてんかんらしき発作を起こす。以来、何かしらがきっかけで発作の症状が起こるようになった。
そして発作が起こる都度、周囲では奇妙な現象が起こるようになる。


ノルウェーのスリラー映画、というくくりで良いのでしょうか。
主人公は超能力を持っていて、それを上手に制御できていないこと、多感な年頃にありがちな悩みや葛藤、両親の戒律的な縛りがそれを加速させていきます。
テルマは育ってきた環境のため、都会の生活については宗教的な罪悪感などを覚えることが増えていきます。それに伴い、いまいち制御の利かない超能力が発動する訳ですが。これが後半になると、人間に対して直接的なものになっていきます。冒頭では幼いテルマに対し銃口を向ける父親のシーンがあるのですが、この理由が後半になって分かってきます。
基本的に説明の少ない映画で、察しながら解明していくようなタイプの映画なんだけれど。正直なところ、説明不足のせいかいささか理解に苦しむ行動がちょくちょくあります。そして超能力の万能さが加速していく中、最終盤ではかなりぶっ飛んだ事に。そしてああいったオチに辿り着くと、本当にどうしてこうなった?としか思えません。でもこれは説明不足というよりも、練りの不足なんじゃないかとも思えてなりません。遅れてきた反抗期? にしては随分と過激だしなあ。

オススメ度は3+。非常に雰囲気は良いのだけれど、それだけでは補いきれない奇妙さが多いです。

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