Lazy Bear

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クリード 炎の宿敵

破竹の連勝を続け遂にヘビー級チャンピオンとなったアドニス・クリード。そんな彼に対し、1人の無名だが屈強な体躯を持ったロシアのボクサーが挑戦状を叩きつける。挑戦者ヴィクター・ドラゴは、かつてリングの上で父アポロ・クリードを死に追いやったイワン・ドラゴの息子だった。
父の因縁に決着をつけるべく試合に臨むアドニスだったが、圧倒的なヴィクターのパワーの前に為す術もなかった。試合はヴィクターの反則負けとなるものの、世間はアドニスをもはやチャンピオンとは見ていなかった。
妻ビアンカとの間に娘ができ、敗北の屈辱やチャンピオンとしての重圧から、アドニスは酷く追い詰められていく。


主演はマイケル・B・ジョーダン、シルベスター・スタローン。
あのロッキーシリーズのアポロ・クリード、その息子の物語の第2作目です。
前作でアドニスはチャンピオンとの試合で敗北したものの、その後連勝を重ねチャンピオンとなるまさに人生の絶頂とも言えるような状況から始まります。そして今回の相手はあの因縁の相手であるドラゴ。息子同士の対決であり、勝者と敗者となったロッキーとイワンの弟子対決でもあります。この因縁と、いかにもロッキーらしい王道でひたすら熱いスポ魂のノリは前作以上で本当に良かった。ヴィクターは父親を彷彿とさせるガタイとパワーでとにかく強い印象があり、そこへ挑む落ちぶれた王者という構図がなんとも燃える。ちょくちょく展開にはロッキー4を彷彿とさせるものがあって、知っている人は思わずニヤリとしてしまいそう。
一方で本作は、父と子の関係をクローズアップしています。アドニスは新たに娘をもうけ、ロッキーはロバートと、イワンはヴィクターと、三者三様の様相と苦悩があります。ロッキー・ザ・ファイナルではロッキーとロバートだけだったけれど、そこから更に深掘りしていった感じでした。ここから彼らが戦う理由が浮き出てくると、よりリングでの戦いに深みを感じてきます。
アドニスとヴィクターの決戦は本当に熱く、思わず手に汗握るほど。特に最終盤は両者が消耗しきっていてパンチも冴えなくなっているけれど絶対に退かない姿勢に息をするのも忘れるほどでした。

オススメ度は5。ロッキーシリーズのファンなら間違いなく納得の一本です。割と本作から入ってもロッキーシリーズを知っていれば問題無い内容なので是非ともなおすすめの作品。

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