Lazy Bear

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ランボー 最後の戦場

タイの僻地でひっそりと暮らしていたランボーは、ある日アメリカのNGO団体からミャンマーへ行くための手助けを頼まれる。初めは渋りながらもランボーは彼らをミャンマーへ送り届けるが、その直後、政府軍によって彼らが捕虜にされた事を知り、傭兵部隊と共に救出へ向かう。

「ロッキー」に並ぶシルヴェスター・スタローンの代表作とも呼べる人気シリーズの最新作。前作から実に20年ぶりとなりました。

本作はミャンマーを舞台に、実際に行われているという虐殺を背景に作られています。その過激さからR-15指定。
とにかく序盤から凄まじいものでした。単に殺すだけでなく死体にハエに血しぶきに、とにかくそんなものの連続。確かに過激です。あまりに凄過ぎて、リアリティを追求しているのか、悪趣味なエンターテイメントなのか分からなくなりました。

ランボーが捕虜となったNGO団体を救出するのが目的なのだけど、全体を通してみると思ったほどしっくり来なかったです。さらわれて、助けて、それで終わり。ランボーも一人で軍隊を相手にする訳でもなく、アクションもほとんどが重火器での撃ち合い。兵士が派手に体の一部を吹っ飛ばして死んでいくだけで、はてこれだけの映画だったかと首を傾げてしまいました。
ミャンマーの惨状を世界に伝えたいというスタローンの気持ちは分かるけれど、何も映画でやるべきではなかったなと思いました。還暦過ぎた役者とは思えないバイタリティは感じるけど、何か根本的に向いている方向が違うような。結局のところ、ランボーに拘る理由が一つも無かった、というのがこの違和感の原因かもしれません。
去年は「ロッキー」の完結編が公開され、これが予想外に面白かったので期待していたのだけれど。やはり政治色を出すと失敗が多くなる、という轍を踏んじゃった感じ。本作がヒットすれば続編も出るらしいけど、果たしてどうなる事やら。それとも、初めから決まってるのかな?
そういえば「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」はアフガン、「ランボー3」もアフガンだ。

ちなみに、ミャンマーとビルマは、地理的には同じです。そこら辺の背景は予め調べておくと、より映画を楽しむ事が出来るでしょう。

オススメ度は3+。期待するほど面白いとは言い難いものです。あまりランボーらしさが感じられません。また、残虐描写は近年でも飛び抜けています。肉が好きだけどダイエットしないといけないような人は特にオススメ。

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