Lazy Bear

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黒い司法 0%からの奇跡

ハーバード大学を卒業し晴れて弁護士となったブライアンは、アラバマ州の黒人に対する人種差別を目の当たりにし、彼らのために支援活動を行うことを決意する。
様々な受刑者と対面で話を聞き、使命感を強める日々。そんなある日、殺人容疑で逮捕されたウォルターという男のことを知る。ウォルターの犯行を証明するのはまともな会話もできない受刑者のラルフの証言のみ。むしろ犯行を否定する証言や証拠の方が多いのだが、何故か裁判ではウォルターに対して死刑判決が下ってしまう。


主演はマイケル・B・ジョーダン、ジェイミー・フォックス。
ブライアン・スティーブンソンという実在の弁護士の著作である本が原作の映画です。
アメリカは今もなお人種差別が大きな社会問題となっていますが、舞台となる20世紀ではそれが更に露骨で異常なものでした。黒人というだけで犯罪者扱いという異様さに疑問を持たない人間が当たり前に居る世の中。そこで奮闘するブライアンは、助けてくれる者は極々僅か、ほぼ孤軍奮闘の状態です。それでも信念を曲げずに冤罪を晴らし無罪を勝ち取ろうとするシーンは、まさに迫真の一言につきます。また実話がベースであるだけに、ブライアンは決して全ての人間を助けられた訳ではなく、その苦いエピソードも描かれていました。人種差別を扱う作品はテーマがテーマなだけに恣意的な印象が伴うものだけど、この苦闘ぶりの印象が強いためか、程よい緊張感で最後まで観ることが出来ます。

オススメ度は4+。なかなか小難しくてシビアな内容ではあるものの、主演二人の名演は本当に必見です。

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